芥川受賞作はライトノベルか〜『終の住処』〜

終の住処

終の住処

 「終の住処」だけ読了。延々と続く主人公の思考。なんだかライトノベルを読んでいる気がした。もうライトノベルから芥川賞出してもいいんじゃないか。
 内容は退屈で、意味が分からん。物語としては最悪だけども、人生のリアリティとしては最高なのかもしれない。結婚生活を中心として、人生全てが惰性で進んでゆく。ふと、我に返ると「なぜだろう」と考えるが、考えている間も人生は留まることなく、惰性で動き続けている。
 こうやって、感想をまとめていると面白いかもと錯覚した。でも、読んでいる間はすごく退屈だったし、近付いてくる女性も意味がわからなかった。疲れる本だった。