新聞紙というリサイクルゴミ〜日本経済新聞 電子版〜

 タイトルは隠喩ではなくて、ベタでそのままの意味。若者はなぜ新聞取らないのか 情報にお金払うという感覚なし : J-CASTニュースの記事は感覚としてほとんど正しいと思う。

 でも、新聞を取っている人間からすると物理的に「新聞紙」が邪魔なのだ。毎日のように宅配されるのだから、その積み重なった量たるや凄まじいものである。だから、そのゴミ出しから解消されるとなれば、個人的にありがたい。

 そのままの意味で「ゴミ」だった新聞は、内容においてもゴミなのか。決してそんなことは無い。インターネットニュースの質は酷いものだと思う。平気で裏をとっていない情報を流すし、タイトルと本文が関係なかったりする。こんなことを新聞社がやったら、タダじゃすまない。インターネットでもきちんとしたニュースを配信しているのは、新聞社や通信社が多い。これは地力が違うからだろう。

 「あれあれ?それじゃ、新聞社がインターネットでニュース流すなら購読する必要ないじゃん?」って?確かに、「ニュースを読む=世の中の動きを知る」だったらネットの方が早いし、むしろテレビのニュースの方が良いと思う。あと、「世の中の動きなんてどうでもいい」ならネット最高!。

 じゃあ、新聞を購読する価値はどこにあるかっていうと、「自分の求めている破片のような情報」を収集するツールだと思う。僕はいま北海道に住んでいるので北海道新聞を購読している。なんでかっていうと仕事上で北海道のニュースを知っておいて動向をつかんでおかないといけないからだ。でも、そのニュースっていうのは全国紙ではどうだっていい人が多い情報でもある。だからブロック紙(地方紙)にしか載らない。そういった「自分の求めている破片のような情報」を集めて、自分の中で再構成して活用していく。

 こんなことは社会人にとって自明のことかもしれない。でも、学生の時は「ニュースを読む切り口」が無いから、何を「捨てたら」良いか分かんない。頭から全部読んでいく→なにこの苦行→脱落。みたいなことが起こりうる。大学生でも「政治」が好きな人は四大紙は面白いだろうし、「金(経済)」に興味がある人だったら日経は面白いと思う。でも、「日々の生活」に関心があるなら、新聞なんか必要ない。なぜなら「日々の生活」は切り口が雑多過ぎるからだ。

 すこし話がずれてきてしまったが、最後に「新聞電子化」についての意見を。

 まず、「iPhoneなら産経が今でも無料で読めるよ」って話。これに対する僕の意見としては、それ東京版ですよね?東京版で用が足りる人(東京在住や別に全国情報でことが足りる)って人はいいですが、僕は北海道の話が載っていることが大事なので、使えません。あと、前日までのニュースが読めないのもいただけません。

 次に、「日本経済新聞 電子版」ですが、地方版の記事が読めるってのはすごい利点です。ただ、日経の地方面はちょろちょろって感じですが。そのままの紙面であるっていうのも魅力です。個人的には「そのままの紙面→横書テキスト」っていうのが理想。テキストでタイトルが並んでいるだけじゃわかりにくく、紙面を縦書きで読むのはスピードが落ちるって理由です。

 というわけで、「日本経済新聞 電子版」には期待しています。良さそうであれば、乗り換えたいと思います。もう新聞紙が部屋を汚すのが嫌なんです!