かいしゃではたらくということ

僕は会社で働くことを「法人」さんの「手足」になることだと思っている。

まず「法人」さんのご紹介。「自然人以外のもので、法律上の権利義務の主体とされるもの」とYahoo!辞書では出てくる。法の下の人って奴やね。これって面白い考え方やなあと思って。契約行為とかって意志が発生すると思うんやけど、意志って自然人は普通やけど、会社っていうものが意志を持つって面白いなって思う。

で、その意志は誰が持ってるかっていうと経営陣だったりする。組織、中枢、末端とかっていう言葉ってすごく身体のアナロジーなんじゃないかなって思う。どちらが先なのかは知らないけど。組織の癌って言うしね。話を戻すと、僕らは下っ端は外部から刺激を受けるような末端組織にいる。だから、僕らはトップがこう動けと言えば、そう動く。でも、その中で感じる痛みは上司というシナプスを通じて、脳味噌に伝えてあげないといけない。

このやりとりが出来る組織ってのはすごくいいんじゃないかなって。逆に言えば、脳味噌がこう動けって言っているのに動かない組織はどうかしてるし、痛みが脳味噌に伝わらない組織ってのは神経系がイカレてる。

個人的には組織っていうのはトップダウンであるべきだと思ってる。ボトムアップってのはトップダウンがあってのボトムアップであるのであって、ボトムアップされたものをどう処理するかはトップが決める。そうじゃなきゃ、トップの意味が無いでしょ。

というわけで、僕には会社員として自己実現したいことなど何も無い。法人さんはこう生きた方がいいのになって第三者として思うことはあっても。

だから、会社員としての仕事で「自己実現」って言っている人とは根本的に価値観が違うので、仕事の話が出来ない。そんなに「自己実現」したきゃ、なんでその組織に縛られるのかがよくわかんない。自分で切り開きゃいいじゃん。