手を握るということ〜崖の上のポニョ〜
昨日は金曜特別ロードショーで『崖の上のポニョ』を観た。映画館でも観てすごく気に入っていたのだけれど、機会が無くてDVDを観ていなかった。それにしても、テレビで映画をきちんと観るなんて、いつ以来だろうか。深夜のB級映画はよく見ていたが、プライムタイムにテレビで映画を見るのは本当に久しぶりだ。今でもテレビでは週末に映画を放送しているが、みんな観ているのだろうか?
映画館で観た時は泣くことを我慢していたのだが、今回は家で観ていたこともあり思いきり泣いてしまった。その映画の中でも印象的だったのは「手を握る」シーン。「手を握る」シーンはたくさん出てくるのだけれど、そのひとつひとつに色々な意味がある。でも共通するのは、「手を握る」という行為には大きな変化を伴うということ。きっと、街を歩くそれぞれの何気なく握っている手にも、最初に手を握った時には覚悟や決意なんかが込められていたのだろう。ポニョが宗介の手を握るシーンにも、宗介がポニョの手を握るシーンにも、フジモトが宗介の手を握るシーンにも。
と、ここで終わっても良かったのだけれど、余談をさせてください。ポニョを観ると思い出すのは「the rose」という曲。
Some say love, it is a river that drowns the tender reed.
Some say love, it is a razor that leaves your soul to bleed.
Some say love, it is a hunger, an endless aching need.
I say love, it is a flower, and you its only seed.
ポニョの暴力的な愛、それでも強く愛し、人に与えることを覚え、人を守りたいという気持ちが芽生える一連の成長に、この歌を思い出してしまうのです。
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