号外が無くなる日
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07/20
- メディア: 新書
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インターネットは速報性があると言っても、ニュースサイトなんてしょっちゅう見るわけじゃないので、号外に意味はあったかもしれない。少なくとも、僕はケータイで見るページは全てbookmarkから飛ぶので。つまり、プル型のインターネットに比べれば、プッシュ型の号外を必要とする人はいた。でも、twitterではタイムラインに自分の求めていない情報も載ってやってくる。つまり、twitterはプッシュ型のメディアだ。
インターネットは「プル型」だから、「プッシュ型」である旧来マスメディアはそこに活路があるっていう話もあった。けれども、twitterによって、インターネットは「プッシュ型」の情報発信という武器を手に入れたんじゃないだろうか。
でも、僕は旧来マスメディアには活路はあると思う。それは情報編集力。だいたい、マスメディアなんて全て「編集」が仕事だと思う。もっとさ、極端になってもいいんじゃないかなっていつも思う。幕の内弁当みたいなバランス取った会社は必要だけど、思い切り「寄った」メディアを作ればいいんじゃないか。
こんなことを言うと己の浅はかさを晒すようで恥ずかしいんだけど、新聞は日経が面白いと思う。流通新聞も面白い。なんでかっていうと、切り口が「経済」って明瞭だから。他の会社も「左」とか「右」とか、「若者」とか「高齢者」とか、「アニメ」とか「音楽」とかに
思いっきり舵を切ったらいいのに。「なんとか脳」になってもいいじゃん。どうせ見たいものしか見ないんだから。