若い人でも有益なHow to本〜男おひとりさま道〜

男おひとりさま道

男おひとりさま道

上野さんが書いているので、もっと学術的な見地から書いた本だと思っていた。確かに学者だけあって論拠はしっかりしていたり、介護保険制度等の問題点を指摘していたりするのだけれども、それ以上にhow toやtipsの本だった。

面白かったのは、「おひとりさま力」の強い人というケースを紹介した時に、「出世コースから外れた人」という共通項が浮かんできたことである。仕事が「おひとりさま力」に与える悪影響とは何なのかを検討するところは、頷いてしまった。

でも、どうやったってこの手の本は色々な「縁」を持ちましょうとなってしまうのが、非コミュには辛いところだ。「いや、それしかないのだから、mixiなどのSNSで縁を持つことも出来るだろう」とか方法論じゃなくて、もっとひっくり返すような考え方はできないものかな。ひとつのヒントはLifeで澁谷知美さんが言ってた「作品の向こうには人がいる」って話になるのかな。

平成オトコ塾―悩める男子のための全6章 (双書Zero)

平成オトコ塾―悩める男子のための全6章 (双書Zero)

この『平成オトコ塾』でも、「モテ」をテーマにして取り上げている。「非婚の原因は<給与>と<出会い>の問題であるので、それらをなんとかしよう」っていう動きに対して、「アホか」とバッサリやってしまう。痛快だった。

30代(また鬱屈とした40代)にはこの2冊はぜひ合わせて読んで欲しい。

それにしても双書Zeroはこれからのラインナップが楽しみだな。